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小麦粉添加発酵マット
一言で「発酵マット」と言っても、それがいったいどんなマットを指しているのか、解るようで解りにくいものです。自然発酵したものや添加物を入れて発酵させたものなどすべて発酵マットと言ってしまいます。ここでは、自然発酵したものではなく、最も身近な「小麦粉」という添加剤を使った発酵マット作りをご紹介致します。ミヤマクワガタの飼育には欠かせないものになっています。なんと言っても価格が安いのが一番です。特にヘラクレスくらいの大型の幼虫になるとエサマット代だけでもかなりの金額になります。コレは何とかしないといけないが、栄養価が落ちてはいけない。そこで評判のマットを作りましょう。

小麦粉添加発酵マットとは
小麦粉添加発酵マットは万能マットとして、様々なカブトムシ・クワガタの飼育場面で使う事が出来ます。
■カブトムシ・クワガタの産卵マット
■各種幼虫または卵を取出した後の一時保管用マット
■各種幼虫飼育用マット
ほとんどの種類のカブトムシ・クワガタに利用できる点がスゴイのです。しかも、卵はたくさん産むし、幼虫は育つしと言う事なしです。

準備するもの
■50リットルが入る大きさの蓋付容器(衣装ケースなど)
■小麦粉(薄力粉)500g
■広葉樹を粉砕した乾燥マット30リットル(クヌギ自然発酵マットなど)
■水3リットル(天然水が良いです)
■20℃以上を保てて、マットを入れた大きな容器を置くことができるスペース(これを準備するのが一番大変です)
■隠し味でフスマ(小麦粉を生成する際に出た粕)や味の素、きな粉も混ぜている方もいます(味の素の量は1%です)

マットの作り方
広葉樹を粉砕した乾燥マット30リットルを容器に入れ、500gの小麦粉を入れてしっかりかき混ぜます。小麦粉の塊が残らないように、まんべんなく小麦粉がマットに行き渡るように更にかき混ぜます。マットと小麦粉が混ざったら、今度は水を3リットル入れてまたしっかりかき混ぜる。ケース底に水が溜まりやすいので、マット全体に水がなじむように混ぜます。水がしっかり混ざったら、マット上をポンポンポンと数回叩きます。ケースに蓋をして、20℃以上を保つ事が出来る場所に安置します。翌日にはマットが発熱し、かなりの高温になります。甘酸っぱい臭いがすれば間違いなく発酵が始まっています。最初の3〜5日くらいは毎日1回しっかりかき混ぜます。1週間もするとだんだんと発熱がおさまりますが、それでもマット中心部はまだ温かいはずですので、1〜2日おきに1回はかき混ぜます。3週間もすると熱もさがり、甘酸っぱい臭いもなくなります。色が少し濃い茶色になったら出来あがりです。この間、加水は一切必要ありません。途中でマット内が発熱しているときには、その部分が乾燥しますが、マット全体を良くかき混ぜる事でケース底や隅に溜まった水分をマット全体に行き渡らせる事が出来ます。

マット作りの注意点
管理温度が20℃以上ないと発酵がなかなか始まりません。冬場は電気毛布でくるんだり、発酵が始まるまで暖かい部屋に置いたりして発酵を促進します。逆に夏期など直射日光にあてるなどして高温になっても問題ありません。小麦粉は多く入れ過ぎると失敗しますので、マット30リットルに対して小麦粉500gを目安にして下さい。水を多く入れすぎると失敗しますので、マット30リットルに対して水3リットルで作成して下さい。発酵終了後(マット完成後)に水分を足すのは問題ありませんが、発酵途上で水分が多くなりすぎるとマットが腐る事があります。発酵マット作りに失敗すると、マットが臭くなります。(アンモニア臭、生ゴミ臭、耐えきれない臭いなど)何日もかき混ぜないで放置すると、シロカビやアオカビがマット表面に生えてきますが、1回かき混ぜるとほとんど消えますので心配ありません。産卵セット用にマットを作る場合は、篩いにかけて目を細かくすると効果的ですが、篩いにかけるのは完成後のマットの方が便利です。乾燥マットを篩いにかけるとマットが吹き飛んで大変です。

マット使用上の注意
完成したと思っていたら、まだ発酵が不充分で幼虫をセットした後に発熱が始まるという事がよくありますので注意して下さい。マット作成から通常1ヶ月も経てば大丈夫です。完成後のマットをボトルやガラスビンに詰めると、マット内が酸欠になり、セットした幼虫がマット上に出てくる事があります。これはマット内のバクテリアがたくさん繁殖している事などが原因ですが、このような場合はマットの詰め過ぎに注意し、またマットを詰めた容器に大きめの空気穴を開けるか、しばらく蓋をしないで置いておくとよいでしょう。産卵に使用するときは、特に発酵が不充分でないか確認して下さい。発酵が不充分だとセット後に産卵ケース内が高温になったりする事があります。使用しないマットの保管はそのままケースに入れて乾燥させます。水分を含んだまま長期間放置すると糸状の菌糸が廻ったり、カビが生えたり、コバエが大量発生したりする事があります。初齢の小さな幼虫に与えると稀に幼虫が拒食症になって死んでしまう事が有ります。これは虫の種類にもよりますが、完成した発酵マットと未発酵のマット(小麦粉添加発酵マットのもとの乾燥マット)を混ぜあわせる事でより安全に使用する事が出来ます。味の素を入れる場合は、マット量の1%にとどめましょう。そのまま混ぜるのではなく、水に溶かして水溶液としてマットを混ぜる際に使用します。味の素に含まれるグルタミン酸に産卵促進効果があると言われていますが、無精卵ばかりを多く産むという話もありますので効果があるといいきれません。

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