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幼虫飼育 材飼育編
最も自然に近い飼育方法で、クヌギなどの広葉樹の朽木で飼育します。死亡率も低く、形の良い丈夫な成虫が得られますが、超大型個体はあまり望めません。成長の様子が観察できないという難点があり、材の交換時期を判断するのが難しいです。また、羽化までの期間が長い傾向で、2年以上かかります。

飼育材の準備
<シイタケほだ木の場合>

基本的に産卵木と同様の朽木を使用します。なるべく太くて大きい材が好ましく、できれば直径10cm以上の物を選びましょう。
<カワラタケ材の場合>
クヌギ、コナラ、エノキなどの広葉樹でカワラタケにより腐朽した朽木を使用します。自然界でのオオクワガタの生態に最も近い飼育方法で、シイタケほだ木よりも材が固いため、羽化までの時間もかかりますが、丈夫で力の強い成虫になります。

セット方法
<シイタケほだ木の場合>
シイタケほだ木等の産卵木を利用して飼育する場合は、マットに埋め込んで飼育するのが一般的です。マットに埋め込む理由は、飼育材の乾燥防止と、幼虫が材から出てきた場合でもマットがエサになるためです。管理方法は、なるべく温度変化の少ない、暗くて静かな場所に置いて、振動などのショックを与えないようにしましょう。乾燥防止が万全ですと特に加湿する必要ありません。
1. 飼育ケースの用意
小プラスチックケースやコンテナ等、飼育材よりも少し大きめの容器を用意する。
2. 飼育材の殺虫
飼育材には害虫がいる場合もあるので、電子レンジなどで加熱し殺虫処理をした方が良い。特にコメツキ、カミキリムシの幼虫などは、クワガタの幼虫を捕食してしまうため注意する。
3. 飼育材の加水
市販されてる材は乾燥しているため、適度に加水する必要がある。手ごろな容器に水を張り、産卵木を完全に水没させて半日〜1日程度放置する。その後、水から出して半日くらい日陰で乾燥させ、水を切ってから使用する。水没させることにより殺虫効果もあるが、ダニなどは死滅しない。
4. マットの用意
マット飼育と同様に適度に加水する。
5. 幼虫の投入
加水した飼育材に幼虫よりも大きめの穴をドリル等で開け、そこに幼虫を入れる。投入前に飼育していた古いマットを軽くかけてフタをする。
6. 埋め込み
飼育ケースにマットを少し入れた後、飼育材を入れ、更にマットを飼育材が隠れるまできつく詰める。
7. フタをする
乾燥防止のため、市販の乾燥防止シートや新聞紙、サランラップを間に挟みフタをする。コンテナを使用する場合は、そのままフタをすれば良い。※サランラップは2〜3箇所穴を開けておく。
<カワラタケ材の場合>
基本的にはマットに埋め込まず、そのまま使用します。オオクワガタの場合、自然界では立ち枯れ部分に幼虫は棲息いますので、比較的水分の少ない固い部分を好みます。同様の環境を再現するためにも、マットに埋め込んで材を柔らかくしてしまう事は避けた方が良いでしょう。管理方法は、シイタケほだ木同様、乾燥防止が万全ですと、特に加湿する必要はありませんが、砂の表面が乾燥しているようですと、砂だけに加水しましょう。
1. 飼育ケースの用意
プラスチックケースやコンテナ等、飼育材よりも少し大きめの容器を用意する。
2. 飼育材の準備
シイタケほだ木と同様に殺虫、加水をする。
3. 幼虫の投入
飼育材に幼虫よりも大きめの穴をドリル等で開け、そこに幼虫を入れる。穴は湿らせた脱脂綿やティッシュ等でフタをする。
4. セット
飼育ケースに砂を3cm程度敷き、適度に加水した後、飼育材をそのまま入れる。
5. フタをする
乾燥防止のため、市販の乾燥防止シートや新聞紙、サランラップを間に挟みフタをする。コンテナを使用する場合は、そのままフタをすれば良い。※サランラップは2〜3箇所穴を開けておく。

材交換
材飼育で一番問題になるのは材の交換時期です。材の大きさや飼育温度にもよりますが、セットして約1年後に割り出して確認した方が良いようです。材が穴だらけになっていたり、崩れていたりした場合は材を交換しましょう。場合によっては、蛹になっていたり、羽化していますので注意する必要がありますが、幼虫の様子が全く解らないので、経験と勘に頼らざるを得ないのです。10月以降の寒くなってきた時期であれば、蛹室を作ったり、蛹になる可能性が低いので、この時期の方が安全でしょう。また、羽化後の取り出しについては、時期を見計らって材を割っても構いませんが、自然に出てくるのを待つ方が良いでしょう。出てくるまで性別や大きさ等は一切解りませんが、成虫が自然に出てくる脱出口を観察できる唯一の方法で、これが材飼育の醍醐味です。

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