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幼虫飼育 菌糸飼育編
クヌギ等の広葉樹のマットに、ヒラタケ、オオヒラタケ、カワラタケ等のキノコ菌を植菌して飼育する方法です。他の飼育方法に比べて、短期間で大型の成虫が得られるので最近の主流となっています。但し、初齢幼虫の死亡率、蛹化不全、羽化不全の確率が高く、最も危険度が高い飼育法ですので、飼育個体数が少ない場合は避けた方が無難でしょう。また、菌に合わない幼虫もいるので、絶対大きくなるとは限りません。市販の菌糸ビンを使用するのが一般的ですが、1本\500〜\1000位するので飼育コストは高いです。菌床ブロックを購入して自分でビン詰めすれば、飼育コストを下げられますが、消毒などの処理が必要で手間がかかります。飼育温度については温度管理が必要で、特に高温では菌が死滅してしまうので注意しましょう。

菌糸ビンを購入する場合
専門店で販売している菌糸ビンを購入します。メーカーによって菌の種類等が違いますので、大きな成虫が羽化した実績のある物を選びましょう。ビンの大きさは、幼虫の大きさによって使い分けます。♂オスであれば1000cc〜2000cc、♀メスであれば600〜1000ccで十分でしょう。初齢〜2齢幼虫の時はプリンカップ程度の大きさでも良く、大きくなって♂オス♀メスの性別が判定できるようになってから、大きめのビンに移す方法もあります。また、菌糸ビンは加水する必要はなく、そのまま使用できます。

菌床ブロックを自分で詰める場合
キノコ栽培に使用する菌床ブロックを購入して、自分でビン詰めすれば、飼育コストは安く抑えられます。
1. 準備
菌床ブロック、スプーン、押し付け棒、手袋、新聞紙等の敷物を準備しておく。
2. 消毒
使用する用具をエタノール等で消毒する。手もよく洗っておく。エタノール等がない場合は、消毒、殺菌用の石鹸で洗っても良い。
3. ブロックをばらす
使用する分量だけブロックをばらし、手袋をはめた手で細かくほぐしておく。
4. ビン詰め
ばらした菌床をビンにきつく詰めていく。マット飼育と同様、最初から全部詰めずに1/4〜1/3程詰めたら棒などで押し付ける様にする。ゆるく詰めると菌糸の回りは早くなるが、隙間からキノコが生えてくる場合もあるので、なるべく隙間なく詰めた方が良い。但し、あまりきつく詰めると菌糸が全く回らなくなるので、適度に詰める。
5. 穴を開ける
菌糸の回りを早くするため、中央部分に穴を下まで開ける。
6. フタをする
マット飼育と同様にフタをする。フタの内側も消毒しておいた方が良い。
7. 保管
20〜25℃位でそのまま保管し、1〜2週間経って菌糸が全体に回り白くなったら使用可能。菌糸の延びる最適温度は、ヒラタケで25℃前後、オオヒラタケで23℃前後。
セット方法
1. 消毒
使用する用具をエタノール等で消毒する。手もよく洗っておく。エタノール等がない場合は、消毒、殺菌用の石鹸で洗っても良い。雑菌が入ると、キノコ菌が雑菌に負けて劣化したり、カビが生えることもある。
2. 穴を開ける
菌糸ビンのフタを外し、表面のキノコや菌糸皮膜などを取り除き、幼虫よりも少し大きめの穴を開けておく。穴を開けた時のおがくずは後で埋め戻せるように、穴の周りに寄せておく。
3. 幼虫の投入
穴に幼虫を入れ、中に潜った後、穴の上からおがくずを少しかけておく。投入する幼虫は初齢後期〜2齢の時期が良い。早い時期では死亡率が高くなるが、大きな成虫になる可能性は高くなる。逆に遅い時期では栄養価の高い菌糸ビンの効果が少なくなるが安全である。
4. フタを締める
市販の菌糸ビンはほとんどが通気穴があるので、そのままフタを締めれば良い。
5. ラベル
ビンにラベル等を貼り、種類や投入時期などの情報を記載しておくと管理しやすい。
菌糸ビンへの投入時期
幼虫を割り出したら、すぐ菌糸瓶に入れても平気です。但し、初齢の初期段階では、菌糸に巻かれて死んでしまう幼虫もいるようですが、ある程度大きくなっていれば、問題ないでしょう。プリンカップに入った菌糸にまず入れる方法もありますが、面倒ですし、できるだけ余計な工程は避けましょう。菌糸瓶に入れる時期は早ければ早いほど良いです。3齢になってからいれても大きくなりません。いかに早く菌糸瓶に入れるかがポイントになります。入れてしまったら、あとは静かに待つだけです。菌糸交換時期まで何もすることはありません。できるだけ触らないようにして、暗い場所に保管するのが望ましいです。但し、たまには様子を見た方がよいです。中には菌糸が合わずに、瓶の中を暴れ回っている幼虫もいますので、そんな時は直ぐに交換した方が良い場合もあります。

温度管理
22〜28℃の範囲で飼育しましょう。温室を使用し、常時28℃程度の高めの温度で飼育すれば、幼虫の成長が早くなり半年で羽化する場合もありますが、あまり早いと小型のまま羽化したり、羽化不全になる可能性が高くなります。また、30℃以上の高温では菌が劣化し、水分を放出して空気を遮断してしまったり、雑菌による急激な発酵を招いて、酸欠になる可能性があります。逆に18℃以下の低温ではキノコが生えて、フタの空気穴を塞いでしまうこともあるので注意しましょう。また、あまり一年中快適な温度にしておくと、幼虫がなかなか蛹にならない現象が発生します。これを「セミ化」と呼びます。セミのように何年も幼虫のままでいる為にこの名前がついています。セミ化を避けるため、蛹になる前の2月ごろに20℃以下の環境に置いておくのが良いようです。

年間の温度目安
10 11 12
20 20 22 23 25 26 28 28 26 24 22 22

菌糸ビンの交換
6〜7割食べて、ビン表面の白い菌糸部分が1/3以下になったら新しい菌糸ビンに交換しましょう。また、菌糸が劣化してきた場合も早めに交換しましょう。大体2〜3ヶ月程度が目安ですが、幼虫の成長具合やビンの大きさ、季節、温度によっても異なります。交換する菌糸ビンは同一銘柄の物を使用し、菌種等を変更してはいけません。変更すると環境の変化に対応できず、エサを食べなくなり、縮んでしまう場合があるので注意しましょう。羽化までのエサ交換回数は、幼虫の大きさで変わりますが、1000ccのビンの場合、♂オスで2〜3回(3〜4本)♀メスで1〜2回(2〜3本)程度。脱皮直後で幼虫の頭が白かったり、蛹化直前の場合はエサ交換を控えましょう。

菌糸ビンの交換タイミング
とりあえず初めの交換は白い部分が多くても必ず3ヶ月で交換します。難しいのが2回目3回目の交換のタイミングです。菌糸瓶の交換は幼虫にとっては、かなりの環境変化です。同じメーカーの菌糸瓶を使っていてもやはり新しい菌糸瓶と3ヶ月経った菌糸瓶とでは、大きく環境が異なるようです。大型を狙う場合は、適切なタイミングで交換することが非常に大切になるようです。幼虫によって2回目以降はかなりエサの食べ方にバラつきがあります。菌糸がいい状態で、幼虫が快適にエサを食べている時に交換してしまうと、せっかくの良いコンディションが台無しになってしまいます。古くなって少々劣悪な環境になっても幼虫達は意外と平気なものです。放置して忘れていた菌糸瓶から大型の固体が出たなんていう話をよく聞くのは、このあたりが影響していると思います。
10 11 12
菌糸ビン 本数
1本目 2本目 3本目 劣化したら
4本目
成長段階 1齢2齢3齢 3齢中期 3齢終期 蛹・羽化
※サイズ表はあくまで参考であり、その他の要因により相性が合わないことがある。また、2〜3mm違っても問題ない場合もある。

菌糸ビンを買ったら
新しく買った菌糸瓶はすぐに使わず、最低1週間程は保管しておいた方が良いようです。特に通販で購入した菌糸瓶の場合、輸送時の振動で菌糸が刺激を受け、炭酸ガスの濃度が濃くなってしまうらしいのです。菌糸瓶の中は酸欠状態になってしまっていますので、その中に幼虫を入れたら、もがき苦しんでしまいます。菌糸瓶交換時に幼虫が暴れてしまう原因の一つに酸素濃度が影響していると言われています。保管の際、菌糸ビンを逆さにして置くと中の換気がうまくいくようです。

キノコに注意
菌糸ビンは元々キノコの栽培用に利用されていたものです。常温で放っておくとキノコが生えてきます。キノコが生えてしまいますと中の栄養分がすべてキノコに吸収されてしまい幼虫のエサになりません。またキノコが生えると劣化し易くなります。できるだけキノコが生えない環境をキープすることが大事です。20℃以下15℃ぐらいでキノコが生え易くなります。また激しい温度変化がある時もキノコが生え易いです。

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瓶の外形サイズ 約高145mm径100mm 小さな幼虫から20g以下の幼虫向き。
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ブロックを崩して目的に合ったサイズの容器に詰め替えてご使用できます。 3500ml
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