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クワガタ産卵の巻

産卵
ペアリングを済ませたら、次はいよいよメス♀を産卵槽にセットします。
一言にクワガタと言ってもたくさんの種類がありますが、その種類ごとに産卵の方法は様々で、それに合わせた産卵槽をセットしてやらなければ、なかなか産卵させることは困難です。また種類によっては、正しい方法でセットしても産卵してくれないこともあるんです。産卵槽飼育では、オス♂を入れる必要はありません。

産卵形態 種類 説明
材産み オオクワガタ
コクワガタ
アゴで朽木に傷(産卵巣)を作り、そこに卵を産み付ける。材が柔らかい場合は坑道を掘り、潜り込んで産卵することもある。
孵化した幼虫は、周りの朽木を食べ進み、朽木内で生活する。環境によってはマットに出てくる幼虫もいる。
マット産み ノコギリクワガタ
ミヤマクワガタ
ヒラタクワガタ
マットに産卵巣を作って卵を産み付ける。
幼虫はそのままマットを食べて育つが、朽木の中に入って行く場合もある。

温度 種類
25〜30℃ フタマタクワガタ・ツヤクワガタ・ノコギリクワガタ・ニジイロクワガタ・ネブトクワガタ・ギラファノコギリクワガタ
25℃前後 オオクワガタ・オウゴンオニクワガタ・オオヒラタクワガタ・ホソアカクワガタ・キンイロクワガタ・タランドゥスオオツヤクワガタ
25℃以下 アルキデスオオヒラタ・ダイオウヒラタ・アンタエウスオオクワガタ・ミヤマクワガタ・グランディスオオクワガタ
19〜22℃ アンタエウスオオクワガタ・エレフスホソアカクワガタ

セット前に
ペアリングをセットして1週間以上経ち、交尾が確認できたようであれば、その後2週間〜1ヶ月程度でメス♀は産卵を開始します。この時期はオス♂メス♀は別々にして、メス♀が産卵に集中できるようにしましょう。交尾が確認できなかった場合は、そのままオス♂メス♀を一緒にしていても良いが、メス♀が産卵木をかじるようになったら、既に産卵が始まっています。オス♂が産卵の邪魔になるようだと、メス♀がオス♂を攻撃する場合もあるので、別々にします。産卵中の♀は産卵木をかじり続けるため、かなり大きな音がするので解るはずです。

セット方法
材産みの場合
基本的は成虫飼育方法と同様にセットし、これに産卵木を入れます。まず飼育ケースに良質のマットを入れます。水分は、堅く握ってマットが固まるくらいです。この部分のマットの水分をあまり多くすると堅くつまりすぎて酸欠になり、劣化が早くなります。ケースの底から5〜10cm程マットを拳などでシッカリ押し固めます。あまりやり過ぎるとケースが割れます。次に、あらかじめ加水した産卵木を入れます。メス♀は産卵木に好みがあるようなので、できれば2〜3本入れておいた方が良いでしょう。この際、水分や固さの違う材を入れておけば、メス♀は好みの産卵木を選び、その材のみに産卵します。メス♀は太い産卵木を好むようです。国産オオクワガタは堅めの材を好み、アンタエウスは柔らかい材を好むようです。産卵木がセットできれば、産卵木の約半分くらいが隠れるように発酵マットで埋めてください。マットから出ている部分に目の細かいマットを擦り込んでおくとカビの繁殖が防げます。カビはクワガタには直接影響は無いようです。しかし、メスが嫌った場合、全く産卵しない事もあるようですのでカビの繁殖は防いだ方が無難でしょう。最後に、高タンパクゼリーを3〜5個くらいセットし、ペアリングを終えたメス♀を入れて終わりです。転倒防止用に産卵木から剥がした木の皮を入れておくのも良いです。

マット産みの場合
マット産みの基本はミヤマクワガタのページで詳しく紹介します。ミヤマクワガタの産卵は特殊でミヤマクワガタのブリーディングが出来ればほとんどのクワガタのブリードは簡単だといえます。

管理方法
エサ
メス♀は産卵時にタンパク質を必要としますので、ペアリング時同様、産卵前から高タンパク質なエサを与えておきましょう。産卵中は基本的に材に潜ったままですが、たまに出てきてエサを食べるので、エサを絶やさない様にしましょう。
飼育場所
なるべく暗くて静かな場所に置き、産卵に集中させるようにしましょう。物置に入れたり、布やダンボール箱をかぶせて完全に真っ暗にしても良いでしょう。振動などのショックを与えると、産卵を中止してしまうこともあるので、なるべく触らないようにしましょう。

産卵木の回収
ある程度の産卵を終えると、メス♀は産卵木をかじるのをやめ、またエサ場に頻繁に出てくるようになります。この時、産卵木が穴だらけになっているようであれば、産卵木は取り出して、乾燥しないようにマットの中に完全に埋めて、別の容器に保管しておきましょう。2回目以降の産卵をさせる場合は、一旦産卵木を取り除き、高タンパク質なエサを十分に与え、体力が回復してからセットした方が良いでしょう。この時は、新しい産卵木をセットしましょう。産卵木を交換しないと産卵の際にメス♀が卵や幼虫を潰したり、捕食してしまう場合があります。一本の産卵木をかじり終えて次の産卵木をかじり始めたら、最初にかじった産卵木を取り出して、新しい産卵木を補充するという方法もあります。この方法だと、割り出しのタイミングを計りやすく、一番良い状態で割り出すことが出来ますが、産卵木の交換時にメスにストレスを与えてしまう危険があります。また、産卵には相当体力を消耗するため、過度の産卵はメス♀の寿命を縮めることになります。1シーズンで2回程度の産卵でやめておいた方が良いでしょう。

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