
羽化
蛹化して2ヶ月ほどで羽化します。羽化後も体が固まるまでそっとしておきましょう。バリバリと紙を破くような音がしたら羽化の始まりです。お腹や前足を使って脱皮をします。上翅や後翅に脱皮した皮や木屑が入って羽化不全にならないように注意してあげましょう。羽化した新成虫は2ヶ月近く蛹室に留まり、その後、活動を開始します。後食を開始するまでは、あまりいじらないでください。固まっていてもまだ体内は未熟ですので、衝撃にも弱く、触り過ぎるとショックなどで突然死する可能性もありますので、マットに埋めて静かにそっとしておきましょう。羽化後2ヶ月ほどで後食を開始します。
羽化ズレを防ぐ方法
亜種や飼育温度にもよりますが、同じ時期に採れた幼虫は普通に飼育すると♀メスが1年で羽化、♂オスは1年半かそれ以上掛かってしまい、ペアリングが難しくなってしまいます。そこで♂オスと♀メスとで飼育法を変えて羽化ズレ対策をするとよいと思います。コーカサスよりも更に羽化ズレが大きくなるヘラクレスオオカブトでも、♂オス♀メス別々に飼育しても羽化ズレが2ヶ月に抑えることができます。
■♂オスはできるだけ栄養価の高い市販の専用マットなどを食べさせて27℃くらいの高温寄りの適温でどんどん成長させ1年少々で羽化させる。
■♀メスは栄養価の低い使用済みマットを中心に食べさせ、マット交換もできるだけ少なくして、飼育温度も低くしたりして、できるだけ成長を遅らせる。
※部屋の高い所と低い所でもかなり温度差がありますので、うまく利用しましょう。
とにかく♂オスには良いマットをどんどん食べさせ大きくして、♀メスは栄養価の少ないマットを長期間にわたって与えて成長を遅らせることで、大型の♂オスが時間をかけて羽化したとしても♀メスも同じくらいで羽化させることが可能だと思います。一般的には♂オス♀メス一緒にまとめ飼いすると羽化ズレを防ぐ効果があると言われていますが、大型を望むのは無理ですし、角曲がりや短角化に繋がります。ただ、あまりに悪いマットを与えて死なせないように注意が必要です。質の悪いマットで長期に飼育した為に産卵数が極端に少なくなることもあります。あまりに環境の悪い状態で飼育すると生殖障害が起きるのかもしれません。
大型個体作出のポイント
■少数または単独飼育
■1ヶ月毎の定期的なマット交換
■フスマなどの添加物
■オレンジ色に成熟したら蛹化用にセットし、蛹化を即す
幼虫を大きくすること自体は難しくないと思いますが成熟後、すんなりと蛹化してくれずケース内で暴れてしまうことが多く、その間の縮んでしまい、その為に大型をブリードされる方が少ないのではと思います。
コーカサスの短角防止方法
コーカサスオオカブトの長角作出は飼育上、難しいと言われています。これは幼虫時代の環境で大きく変化するようです。幼虫が100g以上の大型幼虫になったが羽化すると短角になったと言うケースは良く有ります。これは幼虫が成熟し蛹室を作るまでのマット内の環境が原因になってるようです。幼虫は蛹室を作製するのにふさわしい堅い部分を探していますが、このときマットを堅く詰め込んでいないと幼虫はケース内で徘徊を続けて、せっかく大きく成長した幼虫に縮みが生じられるのです。その結果、体は大きいが角が短いという短角のコーカサスが羽化するのです。この段階で徘徊せずに落ち着いてくれれば、長い角の成虫を得ることも可能です。 そこで長角を羽化させる為のマットを作成します。黒土をケース底に10cmほど拳などでカチカチに固めて敷き詰め、マットもたくさん入れて固めて幼虫を投入すると効果があるようです。他にも、黒土を使わずに大きな深さのあるケースで発酵マットを10〜15cmほど足で踏んでガチガチに詰め込みます。残り上部は普通に手で詰めるだけです。温度は高すぎず20〜23℃程度が良いでしょう。高温飼育は幼虫が暴れる一つの原因になります。この方法で長角の羽化率がUPしました。これは大型個体作出のポイントとしても有効です。この辺はミヤマクワガタの産卵マット作成と似ています。
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